悩める人
転職を考え始めたら今の仕事にモチベーションが保てなくなった。
今の職場にもう存在意義がない気がする。
こんな悩みに答えていきます。
私は某一部上場企業の管理職を務めています。
常時、100名以上のヒューマンマネジメントを担当しています。
モチベーションを上げるプロである私が、そんなときの対応方法について解説します。
この記事の信頼性
KH
この記事を書いている私は、某一部上場企業の管理職です。
役職は、店長、エリアマネージャー、スーパーバイザーみたいな仕事を兼任してやっています。
常に100名以上の社員やアルバイトのマネジメントをしています。
運営者KHのプロフィール KH(@motivation_kh)
この記事の内容
「仕事のモチベーションが上がらないから転職したい」は悪ではない
結論
「モチベーションが上がらないから転職したい」は決して悪ではありません。
なぜならやりたい仕事をやるのが1番精神衛生上良いからです。
- 何年か続けてきた仕事だから
- モチベーションを理由に辞めるのは「逃げ」な気がする
- なんとなく「転職=悪」な気がする
こういった考えから踏み切れない人がたくさんいます。
75%以上の人が「自己都合」で転職している
厚生労働省の「転職者実態調査」によると転職者の転職理由の75.5%が「自己都合」転職をしています。
つまり、みなさん自分の都合で転職をしています。
悩める人
と思う方もいると思います。
前の勤め先を離職してから次の勤め先に就職するまでの期間は
- 1ヶ月~2ヶ月未満:12.5%
- 転職活動期間なし:24.6%
- 1ヶ月未満:29.4%
という統計が出ています。
65%以上の人たちが2ヶ月以内に次の職場に就くことができているのが実状です。
参考 離職者実態調査の概況厚生労働省6割以上の型が転職して良かったと感じている
大手マイナビの実施した転職者に向けた満足度調査によると転職者の実に6割以上が「非常に満足」「満足」と回答しています。
参考 「転職先を選んだ理由&転職後の満足度」徹底調査マイナビ転職「転職=悪」「同じ職場で勤め上げる」という考え方は古い考え方です。
仕事は、自分の行っている業務に対して対価としてお給料をもらいます。
であれば、
- 自分のやりたいこと
- モチベーション高くできること
といった仕事の方が自分にとっても、会社にとっても双方に良いことだと思います。
つまり、モチベーションが上がらない仕事なら上がる仕事に転職した方が自分のためでもあるし、会社のためでもあります。

【統計データあり】モチベーションが上がらず辞めたいと思う理由
仕事を辞めたいと思う理由についての厚生労働省の調査があります。
【厚生労働省データ】仕事を辞めた者の退職理由
男性
- 給与・報酬が少なかったから
- 事業又は会社の将来に不安を感じたから
- 労働時間が長かった・休暇が少なかったから
- 新しい仕事がみつかったから
- 人間関係がうまくいかなかったから
(参考)自分の希望する仕事ではなかったから → 13%
女性
- 会社の経営方針に不満を感じたから
- 給与・報酬が少なかったから
- 労働時間が長かった・休暇が少なかったから
- 事業又は会社の将来に不安を感じたから
- 人間関係がうまくいかなかったから
(参考)自分の希望する仕事ではなかったから → 9.7%
男性は「給与・報酬が少なかったから」女性は「会社の経営方針に不満を感じたから」が最も多いようです。
実際に転職経験をしている方々は皆こういった理由で転職をされています。
同じ悩みを持って転職している人が多くいることがわかると、自分が今抱えている悩みは自分だけのものでないことがよくわかります。
参考 仕事を辞めた者の退職理由厚生労働省「辞めたい」と言わない人は損している
悩める人
「辞めたい」と思っているならば、まずは「辞めたい」と言ってみるべきです。言わない人は損をしています。
常に100名以上のヒューマンマネージメントをしている私の経験を踏まえて説明します。
不満を主張すべき理由
不満を主張すべき理由は3つあります。
- 理由①:主張してくれる方がありがたい場合もある
- 理由②:組織のためになることもある
- 理由③:不満を言う人には良い上司が割り振られる
理由①:主張してくれる方がありがたい場合もある
管理職をしていると
- 火種は小さいうちに潰そう
- 煙があがっているうちに消化しよう
とよく言われます。
これは何故かと言うと、たいていの人は火が付き炎が燃え盛ってから伝えてくるからです。
悩める人
と思っている人は多いと思います。なのでたいていは前述のように炎があがってから言ってくることが多いです。
日常生活に例えてみましょう。
- 普段から喧嘩する夫婦
- 冷めきって会話無しの夫婦
溜めて溜めて爆発したときには、離婚問題に発展しかねません。
何事も火種の小さいうちに解決するのが一番です。
理由②:組織のためになることもある
多くの人をマネジメントしていると逆に言ってくれる方がありがたいと思うことがあります。
私の過去最悪の経験が以下です。(25歳のとき)
- 新店舗に着任
- 前任社員時から不満を抱える従業員が多数在籍
- 私は様子見のため1ヶ月ほど何も言わずに黙々と店舗運営
- 1ヶ月後に店舗の半数の従業員が一斉退職(20人の店舗で10人退職)
- その後は求人を急募しながら2ヶ月休み無しで運営
話を聞かないとこんなことになります。。
逆に上記のような失敗を活かして、最初に不満を聞いた際には良いこともありました。
- 新店舗に着任後、全従業員と1対1で会話する機会をつくる
- 各従業員の不満を聞く
そうすると、その後も何かあると気軽に報告、愚痴ったりしてきてくれるようになりました。
「この人は聞いてくれる人だ」「気軽に話せる」と認識してもらえたおかげです。
なので、管理すぐ側としては「言わずにため込む人」よりも「不満を言ってくれる人」の方が実はありがたかったりします。
理由③:不満を言う人には良い上司が割り振られる
- 不満を言ってくる
- 人事采配の時に「あの人要求には〇〇さんしか無理だな」と良い人事を当て込む采配になる
- 結果、良い上司の元に異動する
そして、良い上司の元で仕事することで成長する。といったようなストーリーです。私の会社ではこういったことが多々起きています。
思っていることをちゃんと「主張する」ということで会社での見られ方や考慮のされ方も変わってきます。
まとめ
- モチベーションが上がらずに転職しようと考えるのは普通
- 実際に転職した人たちは多くの人たちは「良かった」と思っているのが事実
- 今の会社で状況を好転させたければ、思っていることは「主張する」方が良い