悩める人
やる気が削がれていく一方でどうしたらいいかわからない・・・
こんな悩みに答えていきます。
私は某一部上場企業の管理職を務めています。
常時、100名以上のヒューマンマネジメントを担当しています。
本記事ではモチベーションが維持できない、やる気が出ない、という人が理解すべきモチベーションのメカニズムについて解説していきます。
この記事の信頼性
KH
この記事を書いている私は、某一部上場企業の管理職です。
役職は、店長、エリアマネージャー、スーパーバイザーみたいな仕事を兼任してやっています。
常に100名以上の社員やアルバイトのマネジメントをしています。
運営者KHのプロフィール KH(@motivation_kh)
普段から人のモチベーションを上げる仕事をしている私が解説します。
この記事の内容
モチベーションを維持できない人が知るべきモチベーションのメカニズム
私は仕事で日々100名以上の社員やスタッフのマネジメントをしているので、日常的に「モチベーションが上がらない」「モチベーションを維持できない」という悩みを相談をたくさん受けてきました。
私のところによく来る相談
- モチベーションが低いけどどうしたらいいかわからない
- 仕事がつまらなくなってきたけど理由はわからない
元気がない様子で「どうしたの?」とこちらから声をかけて出てくるケースも多いです。
人によって何にモチベーションを感じるかは異なります。
しかし、それを自分で理解していない人があまりにも多すぎます。
結論
まずは徹底的に自己分析すべき。
「モチベーションとは何か」を学びましょう。
それぞれ解説していきます。
【メカニズム】モチベーションとは、動機・意欲・やる気
そもそもモチベーションとは何?
と聞かれて答えられますか?
コミュニケーションとかモチベーションとか、普段から言葉としては結構使うけど説明できる人って実は少ないです。
モチベーションを日本語にすると「動機付け」「意欲」「やる気」といった意味になります。
「動機」という言葉の使い方をネットで検索してみました
- 子供に勉強をさせる動機づけとして、期末テストで良い点数をとれたらおもちゃを買ってあげることにした。
このように何かをさせる直接的な「理由」や「原因」のことを指します。
よって、モチベーションが維持できないことには必ず原因があります。
病気になったらお医者さんが薬を処方してくれるように必ず原因がわかれば処方が存在します。
内発的・外発的動機
モチベーションには「内発的動機」「外発的動機」の2種類が存在します。
内発的=自分から動機を持つこと
- ブログに興味を持った
- 自己成長のため本を読む
- お金に興味があったから税理士を目指す
モチベーションは、最終的には内発的動機付けがあればあるほど良いです。
「やらされている仕事」よりも「やりたい仕事」の方がモチベーションは当然高くなります。
KH
外発的=他者から動機を持たされること
- 給料上げてやると言われてやる気が出た
- 上司に褒められたいから頑張る
- 達成感のためにやり抜く
といったように何かに動かされることを外発的動機付けと言います。
内発的と異なり、それ自体に興味がない、強い関心がない場合でも効果があります。
「仕事はつまらないけど、給料を上げたいから頑張る」
このように何かの目的を得るため動機が外発的動機付けです。
モチベーションの源泉(自分自身)を理解する
「モチベーションが維持できない」「やる気の出し方がわからない」
こういった悩みは自分が何にやる気を見出して何のために頑張っているのかを自分で理解していながゆえに起こります。
分析方法は色々ありますのでいくつか紹介していきます。
モチベーションの源泉を理解する
モチベーションの源泉は4パターンに分かれると言われています。
- 組織型
- 仕事型
- 職場型
- 生活型
自分自身が何にモチベーションを見出しているのか自分でしっかりと理解・意識すべきです。
逆に、それがわかればハッキリやりたくないことがわかります。NOと言える勇気が付きます。
悩める人
とよく悩んでいる方がいます。私も昔はそうでしたの気持ちはわかります。
しかし、自分のモチベーションを明確に理解した今ではハッキリと自分のやりたくいことにNOと言えるようになりました。
以下で解説していきます。
組織型
【組織型】特徴
- 社会的ステータスを重視する
- 地位を重視する
- 役割を意識する
仕事型
【仕事型】特徴
- 仕事そのものの目的・プロセスを重視
- 結果への自己評価が大事
- 自身に蓄積できる知識や技術が大事
KH
自分が何をやるかを重視しているので、そこから外れた会社の要求はハッキリNOと言っています。
実際に「だったら辞めます」と言ったことも何度か。
自分がやる気の出ないことをやっても仕方ないと理解してるからハッキリと主張できるということです。
職場型
【職場型】特徴
- 上司やまわりの評価が大切
- 仲間とうまくやれることが大事
- 競争意識が強い
生活型
【生活型】特徴
- 家族から良く思われたい
- 生活が充実している実感が大事
- 時間のゆとりや休みの取り方を重視
マズローの5大欲求で考える
次にマズローの5大欲求を紹介します。
心理学者マズローが「人間は自己実現に向かった絶えず成長する生き物である」と仮定し、人間の欲求を5段階で理論化したものです。
人間の欲求は5段階になっており、それぞれ下層の欲求が満たされないと上層の欲求が満たされないという考え方です。
- 生理的欲求
- 安全欲求
- 社会的欲求
- 承認欲求
- 自己実現欲求
1→5の順番で人は欲求を満たしていきます。サバイバルに例えると以下のような感じ。
- 生理的欲求 :食べ物を確保する
- 安全欲求 :家をつくる
- 社会的欲求 :仲間が欲しい
- 承認欲求 :集団の中で認められたい
- 自己実現欲求 :自分にしかできないことをやりたい
まずは食べ物があって、安全に住む家がないと仲間が欲しいなんて欲求は生まれないということです。
同様に、仲間がいなければ承認欲求は生まれない。
自分にしかできないことを見出すにはまずは集団の中で認められることが必要ということです。
【解決策】モチベーション維持の仕方
悩める人
結論
原因に合ったアクションをする。結局行動しないと意味ないです。
【モチベーションの源泉】で言うと
- 組織型 :集団の中で役割を持つ(リーダーを買って出る等)
- 仕事型 :自分が納得できる仕事をする
- 職場型 :上司にどうしたら評価が上がるか相談する
- 生活型 :家族と理想の働き方について話し合う
最終的には行動(主張)することが大事です。
【マズローの5大欲求】で言うと
- 社会的欲求 :同じ志を持った仲間を作る(苦楽を共にする)
- 承認欲求 :何をすれば評価が上がるか・認められるか上司に聞く
- 自己実現欲求 :自分が本当にやりたいことを明確にする
番外編:モチベーション維持には常時7割運転が最強
実はこの考え方が最重要と私は考えています。
よく言われる「楽しくやりましょう」とか「無理ない範囲でやりましょう」といった考え方の根本はこれです。
モチベーション維持=持久力
【全力疾走してしまう人】
全力疾走→疲れて休憩→また全力疾走
このスパイラルです。
短距離走の繰り返しになることで疲労していまい、休憩が長くなります。
そして、休憩が長くなることでモチベーションが低下してきます。
例えば
- 仕事
→ やる気低下(休憩)している間に「アイツやる気ないな」とみられて気まづくなる - 勉強
→ やる気低下(休憩)している間に友達の成績が上がっていく
休憩時間が長いほど失うものが多くなり、自身のモチベーション低下につながります。
常に100%の完璧な答えや結論を求めるのではなく、7割運転で常に3割程度の受け口を持って柔軟に物事をみることが重要です。
このように考え方を変えれば自分の維持できる範囲が必ずわかってきます。
それでもモチベーションが維持できないなら最終的に環境を変える
ここまで実践すれば、モチベーション維持の考え方や自分自身の理解・分析も進んだと思います。
どれもダメだった場合には環境を変えましょう。
- もっとお金を稼ぎたいなら例えば、歩合制の仕事に就職する
- プログラミングを習得したならエンジニアとして就職する
- アプリを作ったりしたと思うならIT業界に就職する
自分のやりたいと思う業界に飛び込んで学べば解決します。
自分のやりたかったことに毎日触れることで当然モチベーションは上がります。
ここまで自己分析していれば環境を変えることに恐怖は感じないはずです。
なぜなら、モチベーションが上がることがわかっているから。

まとめ
- モチベーションが維持できない人はまずモチベーションのメカニズムを理解すべき
- 次に自分のモチベーションの源泉は何かを理解する
- 原因を特定したらそれを解決する行動を取る。それでもダメなら最後は環境を変える